万年青鉢 短冊屋 和楽

     加茂黑の艷 京都祇園短冊家

 

長春閣(ちょうしゅんかく) 和楽・巴菊鉢 4号

文政年間に京都衹園八坂神社の門前茶屋「短冊楼」にて楽焼や雑器の製陶を始めました。二代目より「楽焼の短冊家」として作陶に務め、大正7年には東郷平八郎元帥より「和楽」の称号を授かり、以来「和楽」の屋号にて現在に至ります。

江戸時代後期おもと鉢の製作もありましたが、本来楽焼きの抹茶茶碗などを主に製作する窯元ですので、しばらくの間おもと鉢は製作されませんでした。近年になって、(平成18年度に錦鉢(万年青鉢)制作を再開)およそ90年振りにおもと鉢の製作を再開しましたが事情により鉢の製造は現在中止しています。

短冊家 先代、五龍時代のデザイン帳なんと書いてあるかといいますと、明治25年5月 錦画鉢模様控 短冊屋工場と書いてあります。短冊家おもと鉢の最大の特徴は古鉢、現代鉢でもともに使われている、賀茂黒といわれる黒の艶にあります。現在の化学薬品で調合された黒色とは違い、独特の艶•深みのある漆黒が魅力です。賀茂黒は京都鴨川上流にある鴨川石•貴船石という、鉄分を豊富に含んだ石が原料になりますが、現在入手困難となっているため、以前に在庫してあった原料があるのみで大変貴重です。

和楽 ・金菱紋鉢 3.8号

 

 

和楽 牡丹鉢

短冊家 先代、五龍時代のデザイン帳より
短冊家手作り 桐箱入り 1点づつ窯入れしているのでハサミ痕あり。
短冊家の落款

楽焼は天正年間(約400年前)に始まる日本独特の焼き物です。
楽焼は《急熱急冷》という特殊な焼成方法をとります。
急熱急冷だから、鉢に細かな 微細な穴ができ、通気を良くしています

100年以上前のデザイン帖が残っているということにまず驚きます。京都、祇園の歴史がなせるわざ。

五龍という絵師はおもと界では伝説になっていますが、よくこんなデザインを考えたなあという、この先100年たっても古くならないデザインを考えた人です。京都の1000年とも、2000年?ともいわれる歴史が雅という美意識をつくって京都人を楽しませてきた歴史を感じます。

現代作家も皆、このデザインを自分なりに取り入れ、おもと界の芸術品、鉢という作品で残しています。現代の第一人者の布施さんと五龍の鉢の話は有名です。

賀茂黒の味がでています。非常に緻密で細かい仕事が施されており、地の賀茂黒、緑、金の縁取りに牡丹と重層的な美しさがあります。作者は色にこだわりがあり、緑にも、白にも青、黄、赤とどれも何色ももっていて、ベストな色を選んでいます。鉢ごととはいきませんが、この鉢のためだけの色があります。足や縁の金は金箔そのものをはっていて、例えばプラ鉢や黒鉢をブラシで洗うようなことはさけてください。本物にこだわる人向けの鉢です。

今作ってくださっている作家さんが見つけ、その斬新なデザインにびびっときて、おもと界とまた繋がりが始まりました。明治の時代のデザイン帳ですが、今見ても新しいデザインばかり、ここから1点ものの新作が生まれていきますこの模様控(デザイン帳)の中には、現代でも使われている七々子や青海波から、今残っている古鉢と全く同じものまであります。作っていただいている鉢はどれもこの模様控(デザイン帳)からデザインやアイデアをもらって作られていて、今までにないものになっています。

また、短冊鉢の面白いところがすべて1点ものというところも面白いところです。こういった形ですべての鉢が短冊家さんの元帳に入っております。どれも美術工芸品としてみてもよいぐらい手が込んでいて完成度が高く、数をしっかりと把握できるということで、もしかしたら、本当にもしかしたらですが、将来値上がりするかもしれません。 実際、江戸~明治の古鉢は短冊家さんのものに限らず、100~300万を超えるものまで出てきています。

 

和楽 ・唐華紋鉢 3.8号

短冊屋 和楽錦鉢 販売

 

白鶴(はくつる) 和楽・白牡丹鉢 3.3号

京都祇園 和楽工房
イメージ 4
ロクロで楽茶碗・萬年青鉢を製作する所
鉄ハサミ
イメージ 5
鉄のハサミで窯から鉢を出す道具。
昔の鉢(古鉢)こばちはこの太いハサミの爪で熱い窯の中から鉢を掴んで出します。
古鉢(こばち)には時代考証の目安にしているハサミきずの跡がよく見られます。

一水氏の販売ページ

おもと鉢 楽鉢

おもとの鉢について 縁足金

おもと 鉢 作り方

錦鉢 七々子

おもと鉢  七々子鉢

おもと鉢  利山・手島

おもと鉢作家 禅艸道 渡邉一水

万年青鉢 一角楽鉢 

万年青鉢 短冊屋 和楽

万年青鉢の文様 菱(ひし)

錦鉢 小菊の魅力

錦鉢にプラ鉢を入れて使いたい方

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